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内科学会

Writer's picture: 院長院長

今日は内科学会出席のため、東京に日帰りしてきました。


今回の私の任務は、研修医の先生が発表するセッションの座長を勤めるというものでした。

一応、以前に各先生の発表内容は読んだのですが、行きの新幹線の中で再度復習をしながら向かいました。


最近の新幹線は仕事をするための席、というのが設定されているようで、試しに予約してみると、3人席の真ん中の椅子の上に衝立が立ててあり、3人席を二人で使う、というものでした。

実用性が増す、というよりは隣の人に気兼ねをせずにキーボードを叩ける、ということのようですね。


ものすごくいい天気だったので、綺麗な富士山が拝めたはずが、席は向かって右側の窓側の席だったので見ることが出来ませんでした。残念


記憶があいまいですが、コロナ禍以降、大きな学会に会場で参加するのは初めてだと思います。

会場の東京国際フォーラム、そこそこ人がいましたが、オンラインで単位取得が出来るため、かつての賑わいではないような。



会場についたのが30分前と結構ギリギリでしたので、急いで受付を済ませて、発表会場へ。

何度やっても座長という仕事は慣れないもので、ひとつ前のセッションを聞きながら、流れを掴みます。




そうこうしているうちに私の担当時間になり、全国各地から来られた研修医の先生方が、日ごろの業務の中で経験された興味深い症例を発表されました。

みなさん、スライドを丁寧に作っていて、プレゼンの練習もして来たんだろうなあ、自分が研修医の時はこんな上手く出来なかったなあ、と思いながら聞いていました。質問にもしっかりと答えられますし、最近の研修医、学生さんもですが、みなさん、まじめで知識が豊富で素晴らしいですね。


今は、医療情報へのアクセスが格段に良くなっています。何かを調べたいと思ったときにその答えに行きつくまでのスピードがめちゃくちゃ速くなりました。私が研修医の時には、巨大な辞典のような教科書で調べものをすることがまだカッコよかったのですが、今の時代にそんなことをするのは非効率ですね。私が研修医の時もUpToDateというネット教科書があり、少しずつそのような傾向が出てきていましたが、今では使うディバイスもPCからスマホに変わり、Web上の情報の充実具合も比べ物にならない状態です。若い先生方のベースの知識量が増えているのもそれが関係しているような気がします。


私の個人的意見ですが、医師になるための国家試験はいいとして、その後の内科専門医などの専門医試験については、スマホを持ち込んで調べることを認めるのが良いのでは、と思います。もはや、日常的な医療業務を行う上で情報機器は必須ですから、細かい知識を覚えていなくても、そういったツールを駆使して制限時間内に正しい答えにたどり着く能力を評価するのでいいのでは、と思っています。もちろん、救急現場などで緊急対応を要する知識はそらんじている必要があると思いますが、例えば抗がん剤の投与量や各診療のガイドラインを覚えているかどうかで技量を測定しなくても良い、というのが超個人的な意見です。もちろん、ネットが十分に使えない発展途上国などでは事情が異なるとは思いますが、今の実際の日本の医療現場に即して考えると、それが妥当じゃないかなあ、と思います。


話がだいぶ横道にそれましたが、各先生の発表も終わり、優秀演題の推薦も終わりましたので、明日のビッグイベントに備えて早々に帰ることとし、東京駅のガード下でラーメンを食べて退散しました(https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13243959/)








帰りを飛行機にしたら、綺麗なアレが見えました。往路のリベンジも果たせて良かったです!

明日の大一番に向けて、幸先が良いかも!




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