院長インタビュー ショート版
困ったら、まず相談できる場所に
医師としての原点から、日々の診療で大切にしていることまで。中神クリニックの院長の思いを、6つの質問でご紹介します。
Q. 医師としての原点を教えてください。
忘れられないのは、研修医1年目の初めての当直で診た患者さんのことです。まだ経験の浅い私の診療に嫌な顔ひとつせず付き合ってくださり、帰り際に「レジデントですよね。頑張ってくださいね」と声をかけてくださったんです。あの言葉は、今でも忘れられません。
最初の病院では、医師としても教育者としても素晴らしい先生方に出会いました。患者さんや先輩医師との出会いが、今の私の医師としての姿勢を形作ったと思っています。
Q. 総合内科・総合診療を大切にする理由は?
最初に勤務した病院は救急医療を中心とした病院で、本当にいろいろな患者さんが来られました。そこで求められるのは、特定の臓器や疾患だけの知識ではなく、患者さんを総合的に診る力でした。私は、そういう医療に自然と惹かれていったように思います。
特定の臓器や病気だけを見るのではなく、その人が抱えている問題を総合的に考えていく。私にとって老年内科も、あくまでも総合的な医療の延長線上にあるものなんです。
Q. 患者さんと向き合うとき、大切にしていることは?
患者さん一人ひとりの背景に耳を澄ませて、伝え方を考えることですね。同じ病気であっても、患者さんによって生活環境も、価値観も、心配していることも違います。
医師が正しい情報を伝えることはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではないと思っています。その情報を患者さんがどう受け止めるのか、どんな気持ちで聞いているのか。そういうことも考えながら、お話しするようにしています。
Q. 診察では、どのようにお話を聞いていますか?
患者さんには、できるだけ自由に話していただくようにしています。「最近、何か困っていることはありませんか?」こういう聞き方をよくしますね。
最初の診察では話せなかったことを、2回目、3回目の診察で初めて話してくださることもあります。例えば、体の症状で通院されている方が、実はご家族の認知症の介護で困っているということもあります。ですから、目の前の症状だけでなく、その方の生活全体に目を向けることが大切だと思っています。
Q. 外来と訪問診療に取り組むのはなぜですか?
患者さんの状態や生活環境が変わっても、できる限り同じ主治医として関わり続けたいという思いがあります。元気なうちは外来に通っていただいて、通院が難しくなれば訪問診療に切り替える。
入院が必要になった場合も、それまでの経過を病院の先生にきちんと引き継ぎたいですし、可能であれば診療にも関わっていきたいと思っています。患者さんが外来に通っているときも、入院しているときも、ご自宅で療養しているときも、できるだけ継続してお付き合いしていきたい。それは、開業するときにも大切にしていた考え方です。
Q. 中神クリニックを、どんな場所にしたいですか?
地域の方が何か困った時に、「あそこで、ひとまず聞いてみよう」と思ってもらえるクリニックでありたいですね。どの診療科に行けばよいかわからない時や、病気のことだけではない悩みがある時にも、まず相談してもらえたらと思います。
何か困った時に、まず相談してもらえる。そして、自分たちだけで解決できないことであれば、必要な人や医療機関につなぐことができる。そんな、身近で頼りになる場所でありたいと思っています。
ロング版は本当に長いので、時間がある方、興味のある方だけご覧ください。
