今日は、クリニックでACP勉強会を行いました。
ACP(Advance Care Planning)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのことです(日本医師会HPより https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/006612.html)。
日本人は言霊思想のためか、なかなか将来の終末期に対しての話し合いがしづらいとされています。これは無理に全員に強制されるようなものではありませんが、実際にACPを行うことで本人にも家族にも良い効果があるとの報告があります。実際に、日々の診療を行っていると、本人があらかじめ何らかの意思表明など出来ていれば、ご家族の辛い気持ちがいくらか軽くなるのでは、と思うこともしばしばです。
前半でACPについての概要説明、後半でグループワークを行いました。
臨床の現場では、ついつい、医療の方針、特に心肺蘇生を希望するかどうか、食事摂取が出来なくなったときに点滴を行うか、などの選択をしてもらうことに一生懸命になってしまうことが多いのですが、患者さん自身の物語、人生観、価値観を語ってもらうこと、それを基礎にしながら、時間をかけて対話をしていくことの重要性をスタッフみんなで学びました。
とても重要ですが、とても繊細なものなので、一朝一夕に出来ることではないこと、肝に銘じながら、日々の診療を行っていこうと改めて思いました。
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