今日は高槻市の田崎医院主催の心不全×訪問診療 勉強会に参加してきました。
スピーカーは田崎医院看護師の岩崎さんと
大阪医科薬科大学鈴木富雄先生でした。
岩崎さんは田崎医院で担っている在宅コーディネーターの役割・仕事内容について、
鈴木富雄先生は総合診療について、クリニックから大学総合診療部に紹介が多い疾患について、
お話しいただきました。
田崎医院は私も数年前から非常勤で勤務させていただいているクリニックで、院長の専門である循環器領域に限らず幅広い疾患の診療を行っておられます。外来診療はもちろん、訪問診療も積極的に行っており、またコロナ禍の中、発熱外来にもテントを建てていち早く対応するなど、高槻市川西町を中心に地域の信頼に応える診療をされているクリニックです。
岩崎さんはその中で田崎医院の訪問診療・たざき訪問看護ステーション・外来部門・外部のケアマネージャー・外部の医療機関・訪問看護ステーションなどとの間に入って、ハブとしての仕事をされています。発表では、関わっている患者さんの人数や仕事内容についてお話しされていました。参加者からは、『大変じゃないですか?』、『休みはあるんですか?』、『一人に集約しすぎていると自分が倒れた時にどうしよう、とか不安じゃないですか?』などの質問がありました。特に、仕事を一人で統括されているような立場の方からは、なんとなく仕事内容がわかるだけにそのような質問が出るんですね。組織運営の面で、本当に勉強になります
鈴木富雄先生からは、総合診療医のイメージ・実際の仕事、専門医資格の中身などに加え、地域から紹介の多い疾患、とくに誤嚥性肺炎についてのお話でした。
私は医師4年目に大阪大学の大学院に入ったのですが、実はその前に名古屋大学の総合診療科に入局を検討していました。医師3年目の時に病院見学に行かせていただいたのですが、その時に面談いただいたのが鈴木先生で、2日間色々と教えていただき、感銘を受けたのを覚えています。子育てなどなどで大阪を離れずに大阪大学に入ることにしたのですが、時が巡って2014年に大阪でご一緒できることになり、非常にうれしく思ったのを覚えています。
私が大阪大学の総合診療部に配属されたのが2014年4月ですが、その年の9月に鈴木富雄先生が大阪医大に来られ、そこから毎月大阪医大にお邪魔して症例検討カンファレンスをさせていただきました。そこから発展して『ええやん なにわの総合診療』という勉強会になったことは感慨深いです。
鈴木富雄先生の『私は臓器の専門医ではなく、あなたの専門医です』 という言葉は私も大好きなフレーズでこっそり使わせていただいています。
私がどの年次になっても、その時々で医師として人として新しい知見・刺激をいただける、このような医師になりたい、と思える先生です。
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